私が今最も期待している学会からの発表:昨年の私自身の発表も振り返って
私が所属している日本抗加齢医学会(JAAM)が、日本抗加齢財団(JAAF)と共同で
2025年3月13日付で、Nature.com特集企画
その一部をご紹介をさせていただきます。
老化は、DNA 損傷、ミトコンドリア機能不全、慢性炎症など、相互に関連するさまざまな要因によって引き起こされます。
JAAM と JAAF のメンバーは、さまざまな角度から老化を遅らせたり、逆転させたりできる日が来るかどうかを検討しています。
重要なメカニズムの1つは細胞老化であり、
これは酸化ダメージなどのストレス要因に反応して細胞が分裂を停止する不可逆的な状態である。
「老化細胞は、負の細胞周期制御因子の上方制御を含むさまざまな変化を示します」と、
東京の順天堂大学大学院医学研究科の教授であり、循環器生物学および医学の講座長でもある南野氏は説明する。
たとえば、細胞が DNA損傷を引き起こす酸化ストレス (抗酸化物質とフリーラジカルの不均衡) に直面すると、
腫瘍の形成を防ぐために老化が起こります。
老化細胞はその後、老化組織に蓄積し、老化関連分泌表現型 (SASP) として知られる炎症誘発因子を分泌します。
これにより、免疫系によって細胞が除去され、組織の恒常性が維持されます。
「しかし、病気の状態では、この除去システムがうまく機能せず、
老化細胞の蓄積が長引いて慢性炎症を引き起こします」と南野氏は言う。
「最終的には、糖尿病、動脈硬化症、アルツハイマー病などの加齢関連疾患の発症や進行につながる可能性があります。」
私は30年にわたる成人T細胞白血病(ATL)治療と研究の中で、この老化細胞と慢性炎症からの免疫老化の存在に気づき
今では、広く「アンチエイジング3本の矢®️」理論にたどり着くことができたのでした。
ここで昨年熊本で開催された第24回日本抗加齢医学会で発表した私のスライドを公開します。
ご意見ありましたら、お待ちしております。