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クリニックからのお知らせ
わたしたちのエビデンスに基づく食事によるがん予防
本日の院長日記に書きましたように、食事や栄養でがんを予防することができます。
その一方で、がんのリスクが高くなる食事・栄養もあります。
最も信頼性の高いエビデンス
① β-カロテン、ビタミンE、ビタミンCなどの抗酸化栄養素には理論的に期待された、がん予防効果はない
② 高用量のβ-カロテンやビタミンEについては、一部のがんや脳血管疾患のリスクが上がる
③ 成人期での脂肪摂取量(脂肪エネルギー比率)の減少は、乳がん・大腸がんを予防しない
因果関係評価の現状に基づいて、以下のようながん予防のための食事アドバイスが提言されています。
① 体重を適正に保つ
② 身体を活動的にする
③ 全粒穀類、野菜、果物、豆類を食べる
④ ファストフードを制限する
⑤ 赤肉・加工肉を制限する
⑥ 砂糖入りの飲み物を制限する
⑦ アルコール摂取を制限する
⑧ がん予防のためにサプリメントを用いない
「ほぼ確実」と判定されているのは次のような食事要因(がんの部位)です。
① 塩蔵食品(胃)、熱い飲食物(食道)がリスクを上げる
② 野菜・果物(食道)、コーヒー(肝臓)がリスクを下げる
また「可能性あり」として、
① 緑茶(女性の胃)がリスクを下げる
② 大豆・イソフラボン(乳房、前立腺)がリスクを下げる
など日本人に特徴的な食事要因が示されています。