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クリニックからのお知らせ
皮膚の老化、味覚障害の原因である亜鉛不足の治療はじめました
亜鉛は神経の伝達や細胞分裂、免疫機能など、生命活動に関わる300種類以上の酵素の働きを助ける必須ミネラルです。細胞分裂が盛んな組織・臓器に必要とされ、その不足は皮膚の老化や味覚障害を引き起こします。
味覚障害の診断基準は血清亜鉛濃度 75μg/dLであり、味覚障害を発症する人の半分近くがベースに亜鉛不足があると考えられ、亜鉛補給は唯一エビデンスのある味覚障害治療法です。
亜鉛、セレン、銅といったミネラルは、メタロチオネインとグルタチオンの補酵素として、細胞内の酸化ストレスを軽減し、その結果として皮膚の老化から保護しています。また、活性酸素種(ROS)によるダメージから細胞を守るために、体が自ら作り出しているスーパーオキシドディスムターゼ(SOD)と呼ばれる抗酸化力の非常に強い酵素、その材料になっているのも亜鉛、鉄、クロムといった必須ミネラルです。
当院では、血液検査で亜鉛濃度を測定しながら、亜鉛欠乏症の治療(内服薬は院内処方)をおこなっています。