■ 定義

「自立して働く高齢者」とは、年齢を重ねても心身の健康を保ち、自分の意思で仕事や社会活動に参加し、経済的・精神的に他者への過度な依存をせずに生活できている高齢者を指します。

■ 主な特徴

1. 身体的自立
   • 日常生活動作（ADL）が自力で可能
   • 通勤・移動・作業ができる身体機能を保持
2. 精神的自立
   • 自分で意思決定できる
   • 働く目的や生きがいを持つ
3. 社会的自立
   • 職場や地域社会で役割を持つ
   • 世代を越えた人間関係の中で活動
4. 経済的自立
   • 最低限の生活費を自分で稼ぐ、または年金等の計画的活用ができる
   • 金銭的理由で無理に働く状況ではない（選択的労働）

■ 具体例

• 70歳でパート勤務（コンビニ、事務補助など）
• 65歳以上で起業やフリーランス活動
• 地域ボランティア（有償型）で活躍
• オンラインで講師・コンサル活動

■ 重要な視点

• 健康寿命の延伸：働くことで心身の健康を維持する好循環
• ワーク・エイジフレンドリーな職場環境：短時間勤務、座り仕事の確保、柔軟な休暇制度など
• 生涯学習：新技術・知識への対応力（デジタルスキル習得など）

■ 社会的意義

• 年金・社会保障負担の軽減
• 労働力人口の補完
• 高齢者自身の生きがい・自己実現