Q&A
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緊急輸血が必要な患者の血液型が不明の場合、どのような措置が取られるのでしょうか。

血液型の確定前にはO型の赤血球(全血は不可)を使用します。

 

交差適合試験を行なわず輸血しますが、但しその輸血前に必ず血液型用採血を行い、なるべく速やかに患者の血液型検査を行い、輸血する血球製剤をO型から患者血液型と同型の製剤に切り替えます。

 

 

また出血性ショックを含む大量出血時では、時に同型赤血球輸血だけでは対応できないこともあり、そのような場合は救命を第一と考え、O型赤血球を含む血液型は異なるが適合である赤血球(異型適合血)を使用します。

 

O型赤血球には血液型抗原がないため抗A抗体と抗B抗体の両方に免疫反応が起こりません。

 

D抗原が陰性のときには、Rh陰性を優先して異型適合血を使用することが可能です。

 

特に患者が妊娠可能な女性でRh陽性の血液を輸血した場合は、できるだけ早くRh陰性の血液に切り替える必要があります。D抗原は免疫原性が強く、D不適合輸血では50~70%に抗体が産生されます。

 

この抗Rh抗体は新生児溶血性疾患の原因となります。