Director's blog
院長日記

百寿者研究21報から見えてきた 「長く生きる人」に共通する7つの生物学的原理 その①

武本 重毅

カテゴリー: 

――長寿とは、若さを保存することではない。変化しながら、回復し続けることである。

私たちはこれまで、「長生きする人」と聞くと、身体が若いまま保たれている人を想像してきました。

老化が遅い。

病気にならない。

免疫力が落ちない。

細胞が傷つかない。

しかし、百寿者、105歳を超えるsemi-supercentenarian、そして110歳を超えるsupercentenarianを調べた研究を読み進めていくと、少し違った姿が見えてきます。

彼らも老化しています。

テロメアは短くなり、DNAには変化が蓄積し、免疫細胞の構成も変わります。

それでも、老化がそのまま病気や機能喪失につながっていない人たちがいる。

近年のレビューでも、百寿者の免疫は単に「若い免疫を保存している」のではなく、炎症制御、オートファジー、エピゲノム、腸内細菌などを含む

coordinated adaptations(協調した適応)

によって恒常性を維持している可能性が論じられています。

今回、百寿者・スーパーセンチナリアンに関する21報の研究を読み直してみると、そこから7つの共通した生物学的原理が見えてきました。

Author:

武本 重毅

聚楽内科クリニックの院長、医学博士。