Director's blog
院長日記

百寿者研究21報から見えてきた 「長く生きる人」に共通する7つの生物学的原理その③

武本 重毅

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2|若さを保存するのではなく、必要に応じて変化する

Healthy longevity is selective remodeling.

日本人の101~115歳の百寿者・スーパーセンチナリアンを調べたエピゲノム研究は、非常に興味深い結果を示しています。

ほぼ全員でエピジェネティック年齢は暦年齢より若くなっていました。

しかし、すべての遺伝子領域が「若い状態」に保たれていたわけではありません。

がんや認知機能などに関連する領域では若いメチル化状態がみられる一方、TGF-βシグナルなど一部の免疫関連領域では、むしろ年齢に伴う変化が進んでいました。研究者らは、健康長寿には「若いエピゲノム」だけでなく、適切な領域で年齢変化が進むことも重要かもしれないと指摘しています。

つまり、

Successful Aging ≠ Keeping Everything Young

なのです。

守るべきものは守る。

変えるべきものは変える。

生命は若い状態を凍結保存しているのではなく、

環境に合わせて、自分自身を書き換えている

のかもしれません。

Author:

武本 重毅

聚楽内科クリニックの院長、医学博士。