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院長日記

百寿者研究21報から見えてきた 「長く生きる人」に共通する7つの生物学的原理その⑦

武本 重毅

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6|長寿をつくる「一つの物質」はない

Longevity is a systems property.

長寿研究では、

「この遺伝子が長寿遺伝子だ」

「この菌を増やせばよい」

「この免疫細胞を増やせばよい」

という単純な説明に惹かれがちです。

しかし、今回の研究群が示しているのはむしろ逆です。

遺伝。

エピゲノム。

免疫。

ミトコンドリア。

代謝。

炎症。

プロテオスタシス。

腸内細菌。

生活環境。

社会的要因。

これらが相互作用しています。

極端な長寿を扱う研究自体も、遺伝だけでなく、健康状態、機能、認知、行動、社会的支援、環境などを含む多次元的な解析が必要だとしています。

最新の長寿研究でも、極端な長寿は保護的遺伝背景、効率的代謝、低炎症、環境・生活要因などが相互作用するmultifactorial resilienceとして捉えられています。

つまり、

Longevity is not one pathway.

Longevity is a systems property.

なのです。

Author:

武本 重毅

聚楽内科クリニックの院長、医学博士。