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院長日記

タイからの施設訪問ならびに視察

武本 重毅

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日本の後を追うように東南アジア各国の高齢化が進んでおり、 その中でシンガポールに続く第2位の長寿国タイでは、国を挙げて高齢者対策に取り組んでいます。

 

そのタイでも最近積極的な活動をみせているのがコンケン市です。

コンケン市はタイの東北地方イサーンで経済と教育の中心的役割を果たしています。

またコンケン市にはタイ全国で5本の指にはいる大きなコンケン国立病院があります。

タイでは国立病院が住民全体のプライマリーケアを担当しており、 高齢化とともに外来あるいは入院に占める高齢者の割合は大きくなるばかりです。

 

タイの保健医療制度の大部分はリハビリよりも救命救急医療に注がれており、 患者が急性期を乗り切り亜急性期に入ると、 そのような患者のために集中リハビリを提供できるような施設はどこにもありません。

このため患者は退院後に再発し再入院を繰り返す状態です。

この問題を解決すべく、コンケン病院は数十キロ離れた郊外に、コンケン第2病院を建設しました。

コンケン第2病院は地方のコミュニティの中で生活する人々など中間型ケアを必要とする患者をコンケン病院から受け入れています。

 

今回コンケン市の実業家のグループ(Piman group)が、熊本の高齢者施設見学のため11月2日に来日しました。

その目的としましては、第一に熊本の高齢者が一流の施設でどのようにケアされているのかを学ぶ、 第二に高齢者の生活をアシストするシステムについて学ぶ、 第三にタイで高齢者ケアのビジネスを立ち上げるための知識を得る、 そして第四に高齢者用施設としてのユニバーサルデザインを学びコンケンに存在する施設や建物を改修する、ということです。

 

そこで11月3日にホスピタルメントを経営する桜十字病院関連施設、 特養老人ホーム 風の木苑ならびにプラチナマンション聚楽、11月4日に住宅型有料老人ホーム マノリアル本荘、 そして介護付有料老人ホーム グランガーデン熊本、 さらに11月5日には福岡へ移動し住宅型有料老人ホーム ホスピタルメント福岡天神を訪問させていただきました。

 

連休中の訪問でしたが、各施設の関係者の皆様にはあたたかく対応していただき、本当に感謝申し上げます。

ありがとうございました。

 

桜十字病院にて

 

風の木苑にて

 

聚楽にて

 

 

マノリアル本荘にて

 

 

グランガーデン熊本にて

 

 

ホスピタルメント福岡天神にて

 

Author:

武本 重毅

聚楽内科クリニックの院長、医学博士。