新型コロナウイルス感染第6波の中で
ほぼ毎日私たちのクリニックの発熱外来を受診するようになりました。
今のところ当院で行なう迅速抗原検査の陽性者はおりませんが、これはまだ序章に過ぎません。これから熊本の新型コロナ感染者はどんどん増えていきます。心配なのは、感染者急増に遅れて本格化するワクチン接種会場での感染です。
新型コロナワクチン接種の3回目をわたし自身は先月の25日に受けました。政府はその前倒しを進めているらしいのですが、熊本では一般高齢者の来月からの接種という計画のままのようです。まだ接種券が配られているという話も耳にしません。
デルタ株からオミクロン株に置き換わっていく過程の中、気をつけなければならないのは、人々が集まる場所での感染拡大です。特に今の季節、密閉された空間での共同生活はもちろん、一定時間以上の会話は感染の危険性を高めると考えられます。例えば、会社の会議や学生のミーティングなども避けるようにして、オンラインでおこなうようにするべきではないでしょうか。病院や公的施設でのクラスターが発生するかもしれません。
私たちのクリニックでは建物の外で発熱患者の診察・検査をおこなっていますが、来月からワクチン接種が始まれば、その両方を掛け持ちすることで、接種を受けに来た方々へ感染する危険性が高まります。このため発熱外来を止めてワクチン接種に専念する必要があるのかもしれません。
眼に見えない敵とどう闘うのか。ここが医療スタッフの腕のみせどころです。