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院長日記

世界は新型コロナ感染禍から戦争、そして経済危機へ:しかし未だに足元に忍び寄る新型コロナウイルス

武本 重毅

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先月始めた新型コロナウイルスワクチンの3回目接種ですが

昨日までにファイザー社製ワクチンを156人に、モデルナ社製ワクチンを130人に、接種を終了しました。

 

これまでの世界的なウイルス流行をみてみると

日本における状況は欧米と比べて時間差があるように思えます。

地政学的には東アジアとして

さらには隣国に接していない島国としての特徴かもしれません。

 

歴史を振り返ってみると

数百年に一度おとずれた感染症パンデミックと戦争ですが、

今まさに世界はこの危機に直面しています。

そして、われわれの社会では

未だに新型コロナ感染症との闘いが続いており、

出口の見えてこない長いトンネルの中を走り続けているようです。

 

現在主流のオミクロン株は

潜伏期が2~3日、

曝露から7日以内に発症する者が大部分であると報告されています。

発症前から感染性があり、

発症から間もない時期の感染性が高いようです。

 

新型コロナウイルスの重症化については

高齢が最も重要な重症化リスク因子です。

そして高齢かつ基礎疾患のある患者で

特に死亡リスクが高いといわれています。

入院時に重症と診断された患者のうち死亡率が高いのは、

慢性腎臓病

心血管疾患

脳血管疾患

慢性肺疾患

固形腫瘍

糖尿病

肝疾患

高血圧

脂質異常症です。

 

したがいまして、

治療中の高齢者や介護度の高い高齢者が

通っているあるいは入居している高齢者施設では、

まだまだクラスターの発生に

十分に注意し過ぎるほど注意しなければなりません。

Author:

武本 重毅

聚楽内科クリニックの院長、医学博士。