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院長日記

この夏にマラソンランナーが注意すべき○○欠乏

武本 重毅

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最近つづけて

原因不明の貧血患者さんを

診療しました。

なぜか二人とも

健康的な

男性です。

 

スリムですが

筋肉質です。

 

話をさらに進めてみると...

 

長距離のランが趣味といい

1日に平気で15km以上の距離を

走っているそうです。

 

実は

このようなランナーは

今年のような猛暑の中

走ると

思いもよらない変化が

体内でおこっています。

 

発汗量が多くなるため

汗に含まれる鉄が一緒に失われ

 

さらには筋肉を酷使することにより

鉄の需要が増大し

 

長距離を走ることによる

赤血球の破壊もあり

運動後には

尿中から鉄の排泄が増加します。

 

鉄は

赤血球が酸素を運ぶために重要な役割を果す

ヘモグロビンを構成するのに

必要な栄養素です。

 

ですから

原因不明の鉄欠乏性貧血

にならないよう

この夏は要注意です。

 

 

 

Author:

武本 重毅

聚楽内科クリニックの院長、医学博士。