Director's blog
院長日記

「痛風を治したい」「高尿酸血症の治療薬をやめたい」と思っている皆さまへ(その3)

武本 重毅

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調理ポイント

プリン体は

水溶性であり

料理をするときには水中に溶け出します。

茹でたり煮たりすると

煮汁に溶け出して2~3割減るといわれています。

肉や魚は

茹で汁を捨てることにより

プリン体を減らせます。

これだけでも、体に入るプリン体の量を減らすことができます。

他に豚骨や鶏がらを使用したラーメンなどのスープにも

多く含まれていますので

なるべく残すことを心がけましょう。

煮干し、かつお節、干ししいたけを使った出し汁には

プリン体が溶け出します。

出し汁を使った料理にも注意が必要です。

また、調味料のだしにも

プリン体の一部である、旨味成分のイノシン酸を含みますので

使用には注意しましょう。

有酸素運動

食事のエネルギーコントロールに加えて

週3回程度の運動がおすすめです。

とくに酸素を取り込みながら行う有酸素運動

(ウォーキング、エアロバイク、エアロビクス、ゆったりとした水泳や軽いジョギング)は

代謝を活発にしてエネルギーの消費を高めます。

1日20分以上続けることで

糖質と一緒に体脂肪が消費されるようになり

減量だけでなく

高血圧、脂質異常なども改善されます。

日常生活の中でも

1-2駅手前で電車やバスを降りて歩いたり

駅や建物では階段を利用する

駐車場で目的の建物から離れた場所に車を止めるなど

今より少しでも多く歩くことを習慣化しましょう。

 

 

ビタミンC

キャベツやジャガイモ

果物などに含まれるビタミンCは

尿酸排泄を促す働きがあるとされています。

ビタミンCは

水溶性で熱にも弱い特性があるので

長時間水にさらしたり、加熱したりせず

短時間で調理することがポイントです。

いも類に含まれるビタミンCは

でんぷんに守られており

調理による損失は少ないためおすすめです。

Author:

武本 重毅

聚楽内科クリニックの院長、医学博士。