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院長日記

高齢者では免疫力が低下して新型コロナワクチンが効かない

武本 重毅

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私たちが元気に生活できるのは

体の中で免疫細胞が24時間365日

細菌やがん細胞などと戦ってくれているからです。

つまり健康に過ごすためには免疫力がかかせないのですが

残念ながら免疫力は思春期~20歳ごろがピークで

それ以降は年齢とともに下がっていってしまいます。

そして免疫力が下がった分だけ、

病気にかかりやすくなってしまいます。

 

免疫細胞のほとんどは

骨髄に存在している造血幹細胞から作られます。

しかし年を取ると

造血幹細胞が免疫細胞に分化する力が低下し

免疫細胞の数が減ってしまうため

免疫力が落ちてしまうのです。

 

ワクチンを接種して

ウイルスに対する抗体をつくるためには

T細胞とB細胞というリンパ球、そして抗原提示細胞が必要です。

これらの細胞も

高齢化とともに衰えていきます。

 

ワクチンの力を過信することなく

ウイルスに接する機会を減らしましょう。

Author:

武本 重毅

聚楽内科クリニックの院長、医学博士。