ドラッカー著「断絶の時代」から⑨:教育革命の必然・継続教育
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これからの人生100年時代
(わたしは150歳までがんばるつもりですが)
何歳になっても学び続けることが必要です。
仕事が経験によるものであった時代には、
仕事と学校は別世界にあってよかったのです。
仕事は学校を終えた後のことでした。
結果は学校教育のいっそうの延長であり
若者をさらに長く学校に留めておくことでした。
しかし仕事に知識を適用する時代にあっては
継続教育
すなわち経験と実績のある成人を何度も学校に帰らせることが必要になりました。
そしてその時
将来必要となるものを全て学ばせるという
今日の学校の意図が意味をなさなくなりました。
そもそも
10年後15年後にいかなる知識が必要になるかは
わかりません。
はっきりしていることは
まだ手に入れることのできない知識が必要になるということだけです。
知識を持つほど
自らの無知を自覚し
新しい能力の必要を認識し
自らの知識を進化させなければならないことを知ります。
継続教育の発展が意味するものの1つは
科目のそれぞれに
学びに適した時期があるという認識です。
もし実社会において経験を積んだ後の方が効果的に学ぶことができるのであれば
やがて学校に戻ってくるまで勉強を延ばしておくべきです。
技術、経験を積んだ後のほうが
勉強できる科目が多いのです。
マネジメントがその一つです。
さらには法律、医学、教育学、建築学、その他あらゆる学問に
経験のない若者では学びとることのできない科目、あるいは初心者には不要な科目というものがあります。
しかも一般的にいって、重要な科目ほど経験を積んだ後の方が学びやすいのです。
それらの科目の多くは
まさに経験を積んだ者が必要とする知識でもあります。
組織改革についての知識は
経営管理者にとって必須です。
若手の技術者にとっては
役にも立たなければ意味もありません。
経験を積みしかるべき地位に達した後でなければ
実際に役に立つよう教えることはできません。