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院長日記

後期高齢者の医療費2割負担

武本 重毅

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本日当院外来を受診した99歳の女性は

わたしの母と同じ年の生まれです。

もしも母が生きていれば同じ歳なのだと

毎月診察する度に

いつまでも元気な姿を見続けていたいと

ひとり思いを抱いています。

 

 

その患者さまの診療費が

今月より2割負担となっていることを知り驚きました。

 

日本の高度成長を支えながら

キャリアを築いてきた人生であったでしょうに...

 

この世界的な経済悪化状態で

日本でも物価が上昇する中

診療費の負担まで増やして

超高齢者の皆さんの暮らしを

どうしようというのか...

 

他の高齢患者さんでも

私たちのクリニックに足を運ぶようになり

健康になり

長生きすることができるようになっても

今度は経済的な不安で

夜も眠れなくなるというケースが

少なくありません。

 

年金生活で限られた資金の範囲内で

元気な老後

しかし働いて稼ぐことができない老後では

資金繰りは一定であり

いまからの日本の経済状態では

長く生きれば生きるほど

手持ちの資金が減ってしまうからです。

 

それこそ

これからも100歳越えてもはたらいて

日本を支えていこうと考えている

私たちの暮らしや未来像は

いったいどうなってしまうのでしょうか。

Author:

武本 重毅

聚楽内科クリニックの院長、医学博士。