Director's blog
院長日記

NMN文献その2「血管の老化にともなう血管内皮細胞の機能障害はNMNにより改善する」

武本 重毅

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もう4年前になりますが

超一流の医科学雑誌である「Cell」に掲載された論文です。

 

Impairment of an Endothelial NAD+-H2S Signaling Network Is a Reversible Cause of Vascular Aging.

Das A, Huang GX, Bonkowski MS, Longchamp A, Li C, Schultz MB, Kim LJ, Osborne B, Joshi S, Lu Y, Treviño-Villarreal JH, Kang MJ, Hung TT, Lee B, Williams EO, Igarashi M, Mitchell JR, Wu LE, Turner N, Arany Z, Guarente L, Sinclair DA.Cell. 2018 Mar 22;173(1):74-89.e20. doi:10.1016/j.cell.2018.02.008.PMID: 29570999 
 

加齢により毛細血管数そして血流が減少しますが

これこそ

高齢者の死亡率や疾病罹患率が上昇する

主要な原因と考えられています。

 

この血管および血流の異常が

何故おこるのかを解明できれば

人間の健康維持に役立つはずです。

 

老いなき世界(LIFE SPAN)に記されていたように

NMN

運動や食事制限と同様に

サーチュインを活性化することにより

加齢による変化を逆戻りさせます。

 

今回の研究では

NMNを高齢マウスに投与することで

サーチュイン1依存性に

毛細血管数を増加させ

血流を改善することに成功しました。

 

この血管新生

ミトコンドリアのはたらきと同じくらい

筋肉の若返りにとって

重要なのです。

 

このように

NMNによる

臓器や組織への血流改善

皆さんのパフォーマンスを向上させ

高齢者の筋肉増強

そして可動率向上に

好循環をもたらします。

Author:

武本 重毅

聚楽内科クリニックの院長、医学博士。