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院長日記

NMNがはたらくミトコンドリア その7:糖尿病治療薬で若返り

武本 重毅

カテゴリー: 

糖尿病治療薬の1

メトホルミンを摂取した場合には

カロリー制限に似た効果が現れます。

 

それはミトコンドリア

代謝反応を制限する方向に働きます。

ミトコンドリア

細胞の発電所」ともいわれ

ブドウ糖などをエネルギーに変換する仕事をしていますが

メトホルミンには

このプロセスを遅らせる作用があるのです。

 

すると

AMPK(AMP活性化プロテインキナーゼ)が活性化します。

 

AMPKは酵素の1種で

エネルギー量が低下したときに

ミトコンドリアの機能を回復させる機能を持ちます。

 

メトホルミンSIRT1の活性も高めます

 

他にも

がん細胞の代謝を抑えた

ミトコンドリアの数を増やしたりする

効果が明らかになっています。

ミトコンドリアの機能低下を補うために

細胞がミトコンドリアをより多く生成しようとするためのようです。

 

このように

メトホルミンによる糖尿病治療は

健康長寿をもたらす可能性があります。

 

そして最近

もっと健康長寿に貢献するのではと期待される

糖尿病治療薬を使えるようになりました。

次回は

私たちのクリニックで

複数の患者さん達に処方して高評価を得ている

ツイミーグについて、ご紹介しましょう。

Author:

武本 重毅

聚楽内科クリニックの院長、医学博士。