Director's blog
院長日記

占星術と医学

武本 重毅

地球上のさまざまな営み

これをいつか宇宙から眺めてみたいなと思っています。

私は今アンチエイジング治療を皆さんと一緒に始めており

人生120歳を目標に

まだまだ人生後半をがんばらなければいけないと

仕事に学びにと日々過ごしているのですが

宇宙の営みから見れば

ほんの一瞬でしょう。

 

ですから

宇宙の中で生かされている

そういう思いもあるのです。

 

占星術

古代バビロニアが発祥の地といわれており

古代ギリシャ・ローマの人々は

太陽・月・惑星などの天体の配置が

物事の将来や人間の運命を占うだけでなく

人間の肉体や精神にも影響を与えると考えていました。

 

占星術」の horoscope は

ギリシャ語の horoskopos <hora(時)+skopos(見る人)>に由来し

16世紀頃に英語に借入されました。

 

telescope は遠く(tele)のものを見る「望遠鏡」

microscope は小さい(micro)ものを見る「顕微鏡」

gastroscope は胃(gaster)私を見る「胃カメラ」

periscope は周囲(peri)を見る「潜望鏡」など

scope は「鏡」の意味で使われています。

 

その印欧祖語である spek(見る)までさかのぼると

inspect は中を見て「検査する」「調べる」

respect は振り返って見るほど「尊敬する」

expect は外を見て「予期する」

suspect は相手の足元を見て「疑う」

prospect は前を見るから「見通し」「可能性」

aspect は〜を眺めるから「局面」「外観」

perspective は通して見るから「観点」「大局観」

retroactive は昔を振り返って「追想にふける、レトロな」

despise は下に見て「軽蔑する」

などたくさんあります。

 

また

星占いから生まれたのが

disaster(大災害)や influence(影響<する>)という語です。

disaster はギリシャ語やラテン語の「悪い星」

influence はラテン語で、星が発する霊気が「人の中に流れて来たもの」

が語源です。

1743年にイタリア🇮🇹で発生して

ヨーロッパ全土に伝染した風土病(epidemic)は

当時ウィルスが原因であることはわかっておらず

天体の悪い配置が原因であると信じられていました。

この「流行性感冒」が「インフルエンザinfluenza)です。

 

fluent は流れるように「流暢な」

superfluous は上を流れるように「十二分の、不要な」

affluent はお金が流れるように「裕福な」

fluctuate は水に浮いて「揺れ動く、変動する」

という語もございます。

Author:

武本 重毅

聚楽内科クリニックの院長、医学博士。