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院長日記

ことし最も読まれた名言

武本 重毅

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新型コロナ感染禍でのクリニック診療が2年も続く中

私たちクリニックホームページへのアクセス件数が増えています。

2021年12月16日から2022年12月15日まで1年間の解析をおこなったところ

今年の10月からホームページ閲覧回数が連日100件を超えるようになりました。

 

2017年6月20日に院長日記を始めました。

その後「毎日の名言」を紹介するようになりました。

ことしの閲覧回数がもっとも多かったのは

2019年6月18日に公開したものです。

まだ新型コロナウイルスのパンデミックが出現していない頃に

そして渋沢栄一の大河ドラマが放送される前ですが

渋沢栄一「論語」の読み方(竹内均編・解説)から引用しました。

 

子曰く、人にして信(しん)なきは、その可なるを知らざるなり。

大車(だいしゃ)輗(げい)なく、小車(しょうしゃ)軏(げつ)なければ、それ何を以てかこれを行(や)らんや。

 

牛車には輗(げい)

馬車には軏(げつ)という

牛馬に連結する器具があり

牛馬を御す役をします。

もし輗(げい)や軏(げつ)がなかったならば

どれほど立派な牛馬でも

車を走らせることができず無用の長物となります。

 

「信」は

人において、ちょうどこの輗軏のようなもので

もし人に「信」がなかったならば

いかに才智があっても

いかに技倆(ぎりょう)があっても

輗軏のない牛馬車と同じで

無益な人どころか有害な存在となり得ます。

「信」は

人の行動にとって

扇の要(かなめ)のようなものです。

」がなければ

いかなる職位にある人も

いかなる事業に就く人も

世に立ってはいけないでしょう。

(渋沢栄一「論語」の読み方、竹内均編・解説)

 

2019年6月17日の夜は

まず十数年来の友人がつくる天ぷらを味わいながら

最近のデパートや新町あたりの変化について意見を交換し

次に新町の料亭で医師の先生方と懇談し

その後は10年来の友人たちに合流して飲み屋を3軒はしごしました。

新しい友人との出会いがあり

しかし残念ながら別れもありました。

 

お互いに「」を持ち寄ることで

人と人はつながり

それは強固な関係となります。

 

しかしながら

片方の「」がなくなれば

その関係はもう意味をなさなくなるのです。

 

 

Author:

武本 重毅

聚楽内科クリニックの院長、医学博士。