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院長日記

コロナ感染症に対するNMN療法の可能性:腎臓障害

武本 重毅

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コロナウイルスの細胞感染は

Sタンパクと宿主細胞上のアンジオテンシン変換酵素2(ACE2) との結合

同じく細胞上のプロテアーゼTMPRSS2によるSタンパクの切断・活性化の過程を経て

ウイルスエンベロープと細胞膜が融合することで成立します。

ヒトではII型肺胞上皮細胞でACE2の発現量が多いため

COVID-19感染の主要な標的はだと考えられていますが

定常状態における腎臓でのACE2発現量は

肺組織よりも多いのです。

電子顕微鏡によるCOVID-19感染患者の腎組織観察では

尿細管上皮細胞糸球体上皮細胞

ウイルス集簇像が確認され

剖検例での検討では

COVID-19RNAウイルス粒子構成タンパク

特に糸球体細胞において目立つと報告されています。

 

COVID-19感染から急性腎障害に至る

腎尿細管間質障害

COVID-19の尿細管上皮細胞への直接感染の可能性

サイトカインストーム

循環動態悪化

低酸素状態および腎虚血

凝固亢進などの

COVID-19で惹起されるさまざまな病態

そして

敗血症

横紋筋融解症のような

随伴症の結果生じる二次的障害であると考えられています。

私たちのクリニックでは

NMN(ニコチンアミドモノヌクレオチド)点滴療法により

週3回の透析治療を受けている患者さまが

ゴルフ🏌️‍♂️で18ホール回れるように

元気になりました。

今やNMN点滴療法の良き理解者のお一人です。

 

 

Author:

武本 重毅

聚楽内科クリニックの院長、医学博士。