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院長日記

ミトコンドリアの機能回復を考える その②:老化細胞による活性酸素種産生

武本 重毅

ミトコンドリアからの活性酸素種の産生は老齢動物で増加するという報告が多くあります。

活性酸素種

老化

あるいは

動脈硬化」や「がん」などの成人病疾患の原因として

生体にとっては有害な面ばかりが強調されてきました。

このような病態は

まさに新型コロナウイルス感染における

その重症化危険因子

高齢者死亡者数の増加

とも関係があるのかもしれません。

ミトコンドリアから産生される活性酸素種

ミトコンドリア自身も傷害します。

損傷ミトコンドリアからは

一層多くの活性酸素種が産生され

それがさらに傷害を増幅するという

悪循環が形成されると考えられています。

このように活性酸素種の発生源としては

ミトコンドリアがもっとも注目されていますが

細胞内の種々の酵素反応でも

主産物あるいは副産物として

活性酸素種(過酸化水素、スーパーオキシドラジカル)が生成しています。

 

その活性酸素種を分解するのが

水素ガス吸入療法

そして

ミトコンドリアを修復し、その機能を回復するのが

NMN(ニコチンアミドモノヌクレオチド)療法

であり

いずれも私たちのクリニックが得意とする

老化治療です。

Author:

武本 重毅

聚楽内科クリニックの院長、医学博士。