Director's blog
院長日記

私たち聚楽内科クリニックがCOVID-19パンデミック後も注意すること

武本 重毅

COVID-19パンデミックは、世界中の人々の生活に大きな影響を与えました。以下に、主な変化のいくつかを紹介します。

1.社会的距離 COVID-19は、感染率を低下させるために、社会的距離を維持する必要性を示しました。これは、人々が家で働くこと、イベントや集会をキャンセルすること、不必要な旅行を避けることなどを意味しました。

私たちのクリニックでは、もともと完全予約制を採用しており、患者さま同士がクリニック内で出会うことがないように、プライバシーの保護に努めておりました。さらにウイルス感染播種を予防するために、高齢者マンションビル内の一室にて営業している私たちクリニックの特性から、発熱者の診療は屋外(自家用車内)での対応としていただきました。

 

2.オンラインでの学習や仕事COVID-19は、学校や職場での対面の学習や仕事が困難になることを示しました。そのため、多くの人々がオンラインでの学習やリモートワークを採用するようになりました。

わたし自身も、移動は職場と家庭との間の行き来のみに極力制限し、感染する機会を減らすことに尽力しました。会議への参加も、看護学校の講義も、オンラインでおこなうようになり、わたしが所属している学会総会へもWeb参加という形になりました。おかげで、時間やお金を節約できますし、余計なストレスを抱えることもなくなりました。

 

3.医療の変化 COVID-19は、医療の変革をもたらしました。医療従事者は、個人保護具の使用、患者のスクリーニング、患者との対面接触の制限など、新しいプロトコルを導入する必要がありました。

先に述べましたように、多くの患者さまをクリニックに集めてしまえば感染のリスクが大きくなってしまいます。このため、それぞれの患者さまがなるべく出会うことすらないように、予約枠を設定しました。さらに、患者さまが私たちの処方箋をもって、別の場所で多くの人の中で薬を受け取らなければならないという、この感染の機会と、患者さまの時間やストレスなどを軽減するために、できる限り院内処方という形をとり、私たちクリニックで全て完結できるようにしました。

そして、何より、クリニックで働くスタッフもまた感染源になる危険性がありますので、スタッフの人数も最小限にして、そのスタッフも職場と家庭を行き来するように生活を制限しました。

 

4.旅行の制限 COVID-19は、国際旅行や国内旅行にも大きな影響を与えました。多くの国が、外国からの旅行者に対する制限を導入し、国内旅行も一時的に制限されました。

先に述べましたように、旅行中に感染してしまい、感染源となる危険性がありますので、私たちクリニックで働くスタッフは自主的に一切の旅行を禁止しています。

 

5.マスクの普及 COVID-19は、マスクの必要性を再認識させました。多くの国で、公共の場でのマスクの着用が推奨されるようになり、多くの人々がマスクを着用するようになりました。

これもまた私たちのクリニックで働く以上、着用は当然ですし、クリニックを受診する患者さまにもクリニック内での着用をお願いしています。

 

6.オンラインでのショッピング COVID-19は、オンラインショッピングの需要を増加させました。多くの人々が、不必要な外出を避けるために、食料品や日用品をオンラインで注文するようになりました。

何しろわたし自身が感染してしまっては、クリニックの運営が、そしてかかりつけとなっていただいている皆さまに迷惑がかかってしまいます。

わたし自身は、クリニックで仕事をする以前からプラチナマンション聚楽の住人でしたので、外部の人々と直接接触することがないよう、荷物の受け取りや郵便もコンシェルジュを通じておこなっています。クリニックではスタッフが全て代行してくれます。

以上が、COVID-19パンデミックが人間の生活にもたらした変化、そして私たち聚楽内科クリニックにもたらした変化のいくつかです。

Author:

武本 重毅

聚楽内科クリニックの院長、医学博士。