放射線とわたしたちの身体①:ヨウ素
ヨウ素は甲状腺ホルモンの原料です。
ヨウ素は日本人にとって身近な海藻や魚介類に多く含まれています。
日本では、海藻や魚介類を多く摂取する食習慣があるため
必要量に対して十分にヨウ素を摂取していると考えられます(1日約1~3mg)。
日常的にヨウ素を摂取していると、常に甲状腺にヨウ素が足りている(充足)状態となります。
ヨウ素充足状態では
新たにヨウ素を摂取した場合でもヨウ素の甲状腺への取り込み率は小さく
多くが尿として排出されることが分かっています。
そのため、原子力発電所事故等で放射性ヨウ素が放出された場合
日常的にヨウ素を摂取している集団では、放射性ヨウ素の甲状腺への蓄積が低く抑えられます。
ちなみにわたしがウイルス感染予防のために愛用しているイソジンガーグルですが
1mlあたり7mgのヨウ素を含んでいます。
うがいをする度に口の中や喉に残ったヨウ素を飲み込んでいるので
わたしの場合、甲状腺のヨウ素は充足状態だと思います。