『老化は治る』東京講演会レポート
~150名が共感した「回復力」という考え方~
2026年6月8日、東京にて開催されたProLabo Summitにおいて、
「老化は『治る』~アンチエイジング3本の矢®(NMN・5-ALA・水素)~」
をテーマに講演を行いました。
当日は約150名の皆様にご参加いただき、会場は満席に近い状態となりました。
美容業界関係者、エステティシャン、健康産業従事者、医療関係者、経営者など、多様な分野の方々が集まり、熱心に耳を傾けてくださいました。
なぜ今、「老化」を考えるのか
私はこれまで血液内科医として、
がん、白血病、免疫疾患などの診療や研究に携わってきました。
その中で感じ続けてきた疑問があります。
病気は違うのに、
患者さんがたどる経過には共通点がある。
認知症
糖尿病
心不全
フレイル
慢性炎症
これらの背景には、
「回復力の低下」
という共通の現象が存在しているのではないか。
それが現在の私の研究と臨床活動の原点です。
老化とは時間ではない
講演で最もお伝えしたかったことがあります。
それは、
Aging is not time.
Aging is the loss of recovery capacity.
老化とは時間ではありません。
老化とは回復力の喪失です。
私たちの体は本来、
傷ついても修復し、
疲れても回復し、
炎症が起きても元の状態へ戻ろうとします。
しかし加齢とともに、
その回復能力が徐々に低下していきます。
私はこの「回復力の低下」こそが、
老化の本質ではないかと考えています。
老化の背景にある3つの要因
講演では、
なぜ回復力が低下するのかについてもお話しました。
その中心にあるのが、
-
慢性炎症
-
酸化ストレス
-
ミトコンドリア機能低下
です。
特にミトコンドリアは、
細胞内でエネルギー(ATP)を生み出す重要な器官です。
ミトコンドリア機能が低下すると、
修復に必要なエネルギーが不足します。
その結果、
細胞は回復できなくなり、
老化が進行していきます。
「治療」から「回復力の設計」へ
現代医療は多くの場合、
病気になってから始まります。
しかし超高齢社会においては、
病気が発症してからの対応だけでは限界があります。
脳梗塞
認知症
心不全
腎不全
これらは発症後の負担が非常に大きい疾患です。
だからこそ重要なのは、
病気になる前の段階で
回復力の低下に気づき、
介入することです。
私はこれを
Treat Disease(病気を治す)
から
Design Recovery(回復力を設計する)
への転換と考えています。
アンチエイジング3本の矢®
講演では、
私が提唱している
アンチエイジング3本の矢®
についても紹介しました。
NMN
修復シグナルを高める
5-ALA
ミトコンドリア機能を支える
水素
酸化ストレスを軽減する
私はこれを
Signal × Flow × Redox
という考え方で整理しています。
回復力は、
単一の治療で生まれるものではありません。
細胞が本来持つ回復能力を発揮できる環境を整えることが重要だと考えています。

参加者の皆様からいただいた声
講演後には多くの方々から感想をいただきました。
「何度聞いても面白い」
「ずっと聞いていたかった」
「ミトコンドリアの重要性がよく理解できた」
「老化に対する考え方が変わった」
「回復力という視点が新鮮だった」
さらに、
「武本先生の本は今日でサイン入り2冊目です」
という嬉しい声もいただきました。
これらの感想から感じたのは、
NMNや5-ALA、水素という個別の手段以上に、
「老化=回復力の低下」という考え方そのものに共感していただけたことです。
MITO RISINGへ
私たちは今、
単に寿命を延ばす時代から、
健康寿命と回復力を高める時代へ向かっています。
ミトコンドリア研究、
老化研究、
再生医療、
AI技術。
様々な科学が進歩しています。
しかし科学が存在することと、
それが社会に届くことは別の問題です。
私は医師として、
研究者として、
そして「医療の翻訳家」として、
最新の老化科学をわかりやすく社会へ届けていきたいと思っています。
それが、
MITO RISINGの活動です。
最後に。
老化は避けられない運命ではありません。
私たちは、
自分自身の回復力を理解し、
育て、
守ることができます。
これからも、
「老化は治る」
という可能性を探求し続けたいと思います。
ご参加いただいた皆様、
そして関係者の皆様に心より感謝申し上げます。
武本 重毅
聚楽内科クリニック 院長
MitoQure 代表
MITO RISING

