Director's blog
院長日記

アジア人と欧米人の視点のちがい

武本 重毅

THE CULTURE MAP(Erin Meyer著)

 

これからの国際化が進む日本社会において、
外国人とのコミュニケーションが大事と考えられています。

 

訪日した外国人に対する
一時的な接待では、

まずは使用する言語をどうするか
というところに気をつかいます。

 

お互いに頭を回転させながら、
何とか理解し合おうと努力します。

 

ところが、

知り合えば知り合うほど、
うまく理解し合えない点が出てくる場合があります。

 

実は、
わたしたち人類は、

その育った環境や文化により、
異なる考え方をし、

異なる視点をもつようになっているのです。

 

 

わたしの場合、

この25年の間、
外国人との交流を深め、

国際会議などに出席してまいりました。

 

その中で、
「なぜ、そのようなことに固執するのだろう」とか、

「なぜ、このアイディアをわかってくれないのだろう」

という気持ちからくる不満を抱くことがありました。

 

そして、

ついに出逢うべきして、

この本に出逢いました。

 

この本を読み始めて、

われわれアジア人と欧米人との間には、
考え方や理解の仕方など多くの点で、

大きなちがいがあるということに気づくことができました。

 

 

たとえば皆さん、

下の絵と写真をみて、
どう思いますか?

 

欧米人はまず、
水槽の中で目立つ大きな魚しか目に入りません。

 

欧米人が
人物写真を撮るときには、

どアップです。

 

その一方で、アジア人は周りの景色にも注目します。

 

この理由として、

視点のちがいが上げられています。

 

 

アジア人は

マクロからミクロへと考えますが、

 

欧米人の場合は

ミクロからマクロへと理解していくというのです。

 

 

なるほど、

その例として、
次のようなことがあります。

 

住所の書き方:
アジア人の場合、県、市、町、番地という順序ですが、
欧米人の場合は全く逆で番地、町、市、県となります。

 

氏名の書き方:
アジア人の場合は、姓、名という順序ですが、
欧米人の場合は逆に名、姓の順です。

 

年月日書き方:
アジア人の場合は、年、月、日の順序ですが、
欧米人の場合は逆で、日、月、年となります。

 

 

これらのことは、

モノを考える順序にも違いをもたらしており、

会話をする上でも注意しなければならないということです。

 

面白いですね。

Author:

武本 重毅

聚楽内科クリニックの院長、医学博士。