Director's blog
院長日記

2021年を振り返って:その② チーム再編成

武本 重毅

今年に入り、新型コロナ禍の中考えていたのは、少ない患者数で上手くクリニックを経営する方法についてでした。

それまでの4年間、会員制パーソナルメディカルケア倶楽部など独自のサービス提供で忙しい日もありましたが、1年のほとんどは医師・看護師・受付の3名がただ勤務時間を過ごすという毎日になっていました。そのような日常に変化をもたらしたのが新型コロナ感染パンデミックでした。日本で感染拡大する中でオンライン診療を始めてみたところ、予約・診察・会計など全てをわたし自身でできることがわかりました。

わたしが国立病院機構熊本医療センターを早期退職して聚楽内科クリニックに入る際、電子カルテなどデジタル化を進めておりましたので、そんな毎日ならば受付・問診・診察・検査・会計という診療全般をわたし一人でできるのではないかと思い始めました。ちょうど政府の後押しもありオンライン資格確認も導入しました。コロナ感染のリスクを減らす意味でもクリニックで働く人数は少なければ少ないほどよいのです。

 

そこで4月からはわたし一人体制で診療を始めてみました。

戸惑いながらも保険証確認や保険診療、処方箋料など、自分自身でやることで学ぶことが少なくありませんでした。しかし問題が発覚しました。

私たちのクリニックでは感染症予防としてのワクチン接種などだけではなく、生活習慣病予防のための健診にも力を入れているのですが、女性の心電図検査では密室で二人きりになってしまいます。これはお互い、わたくしにとっても気まずいものです。

そこで、健康診断のときだけ、パートで看護師さんに来てもらうようにしました。またわたしが熊本市医師会看護専門学校の講義や熊本県立北高等学校校医、熊本市介護認定審査委員会で外に出ている時にも留守番してもらっています。

さらには優秀な医療事務スタッフが加わってくれたおかげで、新型コロナワクチン希望者の予約や生活習慣病の療養計画など新しい取り組みにも柔軟に対応することができるようになりました。

 

この今年度からの新しいチームで、来年はもっと大きな目標に向って走り続けます。

 

Author:

武本 重毅

聚楽内科クリニックの院長、医学博士。