Director's blog
院長日記

令和3年度(2021年度)を振り返って その1

武本 重毅

ひとことで言えば、新型コロナウイルス感染禍の一年でした。

 

2019年に中国の湖北省武漢市から世界に広がった新型コロナウイルスは、2020年に入り日本でも感染者数が増え、昨年の今頃には第4波が始まろうという時、私たちのクリニックで一番に何ができるかを必死に考えていました。

ワクチン接種が始まろうとしていましたが、他の都道府県の様子をみていて、ネット予約やコールセンターがうまく機能していないことを知りました。当然、熊本でも同じことがおこるはずだと判断した私たちは、その当時まだ熊本では珍しかったクリニックで直接接種予約を受け付ける形をとりました。新聞やタウン雑誌などのワクチン接種医療機関の中でも唯一私たちのクリニックだけだったと思います。

そして予約受付開始の日から、クリニックの電話は朝から鳴り続けたのでした。「他では全く電話がつながらず、どうしようかと思っていました」「ありがとうございます。助かりました」という感謝の声をいただきながら、私たちクリニックで構築した独自の予約システムの予約枠を埋めていったのでした。ある雨の降る朝には、まだ真っ暗な中、クリニックが開くのを待って予約して帰る方もいらっしゃいました。何しろ皆さん困っていたのでした。その「予約難民」とも言える近隣の高齢者の方々を救うべく、やってよかったと充実した毎日でした。

 

そして、やっと昨年5月19日から聚楽内科クリニックでもファイザー社製ワクチンの初回接種を開始することができました。一人分のワクチンも無駄にすることなく、今月までの3回目ブースター接種もカウントすると、ファイザー社製ワクチンが1194件、モデルナ社製ワクチンが208件で今年度は1402件(予定)接種することになりました。

Author:

武本 重毅

聚楽内科クリニックの院長、医学博士。