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院長日記

新型コロナ感染そして戦争危機による医療品不足に備えて

武本 重毅

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新型コロナウイルス感染禍の日本では、海外からの輸入が滞り、医療関連品の海外依存度の高さが医療体制の弱みとして浮かび上がりました。マスクや防護服など医療従事者に必須の備品は軒並み中国からの輸入品であり、後発医薬品の原料は5割を輸入に依存しています。新型コロナ感染拡大以降、各国の税関手続きの遅れなどで供給できなくなっていました。

そこに今回、新たな火種として、ウクライナ危機が勃発し、ロシアへの経済制裁も加わって、原油や天然ガスなどエネルギーならびに天然資源の供給制限、そしてサプライチェーンの寸断が起こり、これまで人類が経験した世界大戦や世界恐慌に匹敵するような経済危機へと進みつつあるのです。

最近続いている原油高と円安だけでも、これから迎える新年度の物価高、特に石油を原料とするプラスチック製品の価格に影響することが予想されます。

(JPCA石油化学工業協会ホームページより)

そこで私たちのクリニックでは、来年度も必要と考えられる注射器などの物品を、今のうちに準備することにしました。

新年度にむけて物品の調達と整理で忙しい今日この頃です。

Author:

武本 重毅

聚楽内科クリニックの院長、医学博士。