Director's blog
院長日記

人生100年時代、私たちが目指す120年その②:糖尿病

元気に人生120年を達成するために

私たちが注目しているのはミトコンドリアの機能をいかに持続させるかということです。

私たちが提供しているアンチエイジング3本の矢は、いずれも自由診療ですので

なかなか一般の皆さまには手を出しにくい状況にあります。

 

そこで私たちは考えました。

保険診療内でご提供できる薬の中でアンチエイジング3本の矢と同じ効果を期待できるものはないか

探していたのです。

 

そこに昨年登場したのが糖尿病治療薬であるイメグリミン(商品名ツイミーグ)でした。

もともと糖尿病治療薬の中には若返りの薬といわれているビグアナイド類(商品名メトホルミン)が広く使われていました。

まずイメグリミン(商品名ツイミーグ)がユニークなのが、この薬は糖尿病治療薬の中で、ミトコンドリア機能改善薬として新しく分類されたことです。

そしてグルコース濃度依存的なインスリン分泌促進という膵作用と

肝臓・骨格筋での糖代謝を改善する膵外作用により、血糖効果作用を発揮します。

その作用機序に注目です!

なんとNAD+(ニコチンアミド アデニン ジヌクレオチド)合成に関わるNAMPT遺伝子の発現を増加し、

ミトコンドリア呼吸鎖複合体I と競合阻害して活性酸素産生を低下させるといわれているのです。

これはまさに

NMN(ニコチンアミド モノヌクレオチド)療法によるNAD+レベル回復

水素ガス吸入療法による悪玉活性酸素除去

そして脂肪由来幹細胞培養上清(エクソソーム)療法によるeNAMPT増加

狙って私たちが取り組んでいたアンチエイジング3本の矢

同様のはたらきをする治療薬の登場なのでした。

このため

私たちのクリニックでは早期からイメグリミン(商品名ツイミーグ)院内処方を始めており

他の病院や診療所では血糖コントロールが困難であった患者さんたちが

私たちのクリニックで驚くような最良の状態になっています。

患者さんたちの笑顔をみながら、これこそが臨床医の醍醐味と嬉しくなってしまいます。

Author:

武本 重毅

聚楽内科クリニックの院長、医学博士。