Director's blog
院長日記

看護従事者減少への対策としてのオンライン診療

武本 重毅

カテゴリー: 

 看護師の人数不足についての問題は、これまで何度も取り上げられており、少子高齢化が進み、外国人労働者の受け入れが滞る中、近い将来に切実なものとなってきた。

 そのような中、昨年から「オンライン診療」の実用化が始まっている。6ヶ月ルール(まずは診察室対面診療で6ヶ月の間に病状安定)、3ヶ月ルール(オンライン診療を開始しても3ヶ月に一度は診療室で対面診療)などの制約はあるものの、「オンライン診療」は基本的に患者と医師との1対1診療である。したがって、患者は予約を入れておけば、何処にいようと関係なく診察を受けることができ、通院時間、通院費、待ち時間、支払い時間、駐車場代などを無駄にしなくてよいようになる。例えばスマートフォンを使った10分間の対面診療で支払いまでを完結することができるのである。後は自宅か会社に郵送されてくる処方箋(あるいは薬剤)を受け取るだけ。
 このように、医師以外の看護師や事務員の負担や仕事が軽減されることになり、結果として看護従事者不足問題への対策の一つとして期待できるのではないだろうか。

Author:

武本 重毅

聚楽内科クリニックの院長、医学博士。